CT110みたいな小馬力バイクに乗ってますと、アクセルグリップのひねり量が多くて右手首が痛くなってきます。
 
同じ量をリッターバイクでひねると大変なことになりますが、CT君ではアクセルを思いっきりひねらないとうまく加速してくれません。
 
そこで今回、ハイスロ化することに決定しました。
 
ただし、今手元にあるものだけで作ってしまおうというのが今回の企画です。
 
 
さて、
 
まずは材料
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そこらに転がっていたナイロン製の部品・・・
パソコンのDVDドライブをバラしたときに出てきたもの・・・かな?これは多分。
 
それとターボライター。
 
ナイロンにも硬いもの・柔らかいものなどいろいろ種類がありますので、適当に手元にあったものから選択してみます。
 
 
 
では、始めましょう。
 
スロットルチューブのナイロンは、パーツクリーナー等で脱脂しておきます。 
 
そして、ターボライターでナイロンの部品と、スロットルチューブのナイロンをじわじわと溶かします。
 
あまり火を入れると、ナイロンがジュワジュワと燃えますので、火加減に注意です。
 
で、DVDのナイロンをスロットルチューブのナイロンに「溶着」していきます。
溶かして・・・
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こすり付けるようにチューブに溶着してくっつけます。
ワイヤー巻き取り部分に何回かに分けて徐々に盛っていきます・・・
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この時、両方の部材を溶かして溶着するところがポイントです。
片側だけ溶かしてくっ付けても、強度が無く、後々はがれてしまいますから・・・
 
溶着して付けたナイロン同士は、素材の部分で一体化してますから接着剤で付けるより強度は上です。
 
想定している大きさより、見栄えを気にせず大盛りにします。 
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ワイヤー巻き取り部分の直径はノーマルが33mm。
それに片側3mmほど盛り上げ、直径で39mmほどになりました。
 
カバー内に収めるにはコレが限界のようです。
 
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盛りができたら、プライヤーなどで引っ張り、強度の確認を念のため行います。
 
OKなら、アクセルをひねった時の出力や立ち上がりを想像しながら理想的な開度を考慮し、カッターやヤスリできれいに整形します。
 
3Dプリンターがあると簡単にできるんですけどね~
 
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カバーに収まるか、動作がスムーズか、引っかかったりしないかも充分に確認します。 
OKでしたら、グリスアップして組み立て、ハイ 出来上がり。
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動かしてみると、フルスロットルまで外周で15~20mmほど、回さなくても良くなりました。
 
これで、お手軽ハイスロットル化、完了です。
 
 
 
え?
 
 
 
 
え?
 
 
 
 
今なんとおっしゃいました?
 
 
 
 
 
 
 
キタコのハイスロでも買えば?
 
 
 
 
 
そういうご質問やご提案は一切受け付けておりませんのであしからず(爆)
 
 
 
 
今ある材料と根性だけでなんとかしようというのが今回の企画主旨ですから・・・
 
 
これで安心して無人島で暮らせます・・・?
 
 
 
 
 
 
んで、
 
試走してみました・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
なんと!まぁ・・・
 
 
 
 
 
 
 
105ccのバイクが、250ccのバイク並みになりました。
 
アクセル開度のところだけ250ccのような、クイックフィーリングです。
 
 
ノーマルより、少しひねっただけでエンジン回転が素早く立ち上がります。
 
これはイイ!
 
ハイスロチューン、気のせいかもしれませんが、シフトチェンジ後のスロットルの立ち上がり操作が当然早くなりますので、もたつき感が無く、加速には若干貢献しているかも・・・なかなかのものです。(とまぁ、結局自己満なんですけどね)
 
アクセルをクイッと開けた時、ボソッと息つきする症状が私のCT110に以前出てましたが、点火時期の調整をしたら全く出なくなりました。
 
アクセルを急に開けて止まりそうになるときにはキャブセッティングはもちろん、点火時期も要確認ですね。
 
 
 
 
さて、家に入り、リンゴを剥こうとしたら、なにやら書いてあります・・・
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      R   って、何?
 
レーザーで書かれてるような感じです。
 
農協かなにかの選別用?
 
なんだろうか?