ブーツのヒモをいちいち締めるのが面倒くさい時は・・・

世の中にはクイックリリースジッパーという便利なモノがあるらしい。

クイックリリースジッパーを付けると、靴ひもを締めあげたりほどいたりすることなく、ジッパー(ファスナー)の上げ下げだけで靴やブーツが脱ぎ着しやすくなる。

調べたら、商品として一応売ってはいるのだが、ヒモを通す穴の横幅や長さが自分のブーツにはどうやっても合わない。


う~む~

じゃ・・・いつものように作るか!


というわけで、材料・・・


黒い革の端切れ  →在庫であった

やや大きめのジッパー(ファスナー) →壊れかけたのが2mほど在庫であった

真鍮ハトメ →在庫であった

なーんだ、材料買わなくていいじゃん。

例えば、このように一部が裂けてしまった大きくて長いジッパーがある。
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ヨットのカバーに使っていたもの。
普通は捨ててしまうはずなんだが、なぜか残っていた。
今回はこれを適当な長さに切って使う。
たくさんあるからロングブーツだろうが、失敗しても大丈夫(笑)


いつものように安物の電動マイミシンを出してきて・・・
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針と黒糸は「皮革用」を使用します。
モーターが唸ったら・・・手動で補助www



現物のブーツを見てから適度に切り出した黒牛革と縫い合わせ・・・
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1時間ほどで2組縫い終わる。
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注:あまり細かく縫い目を見ないように!

ブーツ側のヒモ穴の位置をプラスチック板でシミュレーションしてから・・・
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4mm革抜きポンチで穴を開け、真鍮ハトメ(5mm #300)を入れ・・・
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ハトメを圧着していく。

今履いてるブーツなので穴の位置は・・・どうやら一直線ではないようだ。
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現物合わせなので間違いないはず?

牛革が1枚だと心もとなかったのと、ジッパーの上げ下げでヨレるような感じなので、
裏からもう1枚接着で追加。革の厚さは2枚で約2.5mmとなる。

ハトメは、靴側のハトメと裏同士が合わさるように、
裏側が表(上)に来るように組む。(ハトメの表側が下)
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ジッパーにスライダーを入れ、上下端末はスライダーが抜けないようにスーパーX処理。

ヒモを通していきます。
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両エンドは多重止めの棒結び。
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靴ひもは余分な長さを切ってもいいんだけど、出先でジッパーが万一壊れたら困るもんね。

これでブーツの脱ぎ着が楽になる・・・はず。

あとは耐久性の問題か?