CT110が最近、絶不調。 現在の走行距離は49,858km。


信号で止まると10秒くらいでエンジンストール。


要するにアイドリングが続かないで徐々にエンジン回転が落ちて行って、最後に止まるって具合。


無理やりスロットルを微調整し、フォンフォ、フォンフォといわゆる「〇走」運用するも、手首が疲れてくるので可及的速やかになんとかしたい。

原因はキャブでしょ、キャブ。

ということで、早速時間を作って約3年半、1.4万キロぶりにキャブレターをバラす。

1、メインパイプカバーを外す。
変換 ~ 20200423_141033
この時点でガソリンコックをOFFにしてキャブのドレンネジを緩めてフロート室ガソリンを抜いておく。

2、キャブのイン側はバンド1本、アウト側8mmボルト2本外し、スロットルバルブも外す。
変換 ~ 20200423_141533
なお、CT110のキャブ本体清掃の場合、ガソリンコックについてるフューエルチューブ2本を抜かないで作業できます。(一般的キャブ清掃時にはチューブ類は抜きますけど)

PBって書いてあるのでおそらくKEIHIN PB21キャブなんでしょうかねぇ。

3、キャブ本体からフロートチャンバーを外す。(このフロートチャンバーにガソリンコックが付いてるのでフューエルチューブ抜かなくても良い)
変換 ~ 20200423_141917s
と、ここに結構なゴミが溜ってるのでクリーナーでキレイにする。

4、メインジェット#72とスロージェット#38を外す。
変換 ~ 20200423_142329
今回はスローが詰まってる症状なのでスロージェットを念入りに掃除する。
見ると、センターの細い穴が詰まってたようだ。

変換 ~ 20200423_142335s


5、フロートバルブやエアースクリューも取り外して清掃。
キャブの穴という穴(7か所)もクリーナーキャブで貫通させてから高圧エアーでゴミを吹き飛ばす。
変換 ~ 20200423_144241
エアーブローするときは、対象物をしっかり持ってエアーを吹く。
昔、8kgのエアーで左手に持った部品をエアーブローしたら、部品が手の中から消え、瞬間移動して隣の敷地にまで飛ぶ。
探すのえらい大変だったということが、必ず脳裏をかすめるのさー。スロージェット飛ばしたら「ジェット気流に乗って・・・」なんて シャレにもならんさー 雑草ぼうぼうの草地だったらなおさら。



エアスクリューは最初の戻し回転値のとおりに一応戻しておく。後で調整する。
このあと、キャブを組み立てて車体に戻す。
キャブレターインシュレーター(インテークパイプとキャブの間の樹脂製の遮熱用スペーサー)は上下の向きがあるので注意。

6、ガソリンコックの下についてるガソリンフィルターの蓋を17mmで外す。
変換 ~ 20200423_145822
キャブを車体に取り付ける前にここの掃除をするのを忘れてた・・・

キャブ実装状態からフィルターを下にスポッと引っこ抜く。ゴムOリングがあるので少し力がいる。
変換 ~ 20200423_150032

このガソリンフィルターは下にある蓋の部分にゴミが溜るようになってるので中身を確認。
変換 ~ 20200423_145826s
なにか赤いブツと、若干の細かいゴミを確認。
前回キャブをバラしたのが7年半くらい前ですが、このフィルター部分はその間2回ほどは清掃してます。


フィルターとフタをパーツクリーナーで洗浄してから元通り取り付ける。
変換 ~ 20200423_145841

パーツクリーナーで中を洗浄してからフィルターを奥までしっかりと刺す。
変換 ~ 20200423_150055

で、この赤い樹脂状の何か?はナニかなぁ??どっから来たの?塗膜ではないような気がするが。
変換 ~ 20200423_150152s

ちなみにニードルクリップは5段あるうちのちょうど真ん中。

で、最終的に乗り出してみたら、アイドリングでのエンジンストールはきれいになくなって、エアスクリューの調整とアイドリング回転の調整を暖気後に行ったら、すこぶる調子が良くなった。

アイドリングは超がつくくらい安定し、アクセルひねった初めのいっ発目の加速のツキが良くなった。
さらにエンジンの振動も減ったような「気」がする。
たぶん、「気」じゃぁないとは思うけど・・・

丁寧に作業して作業時間は1h。
どーやら不調は解消したようです。
今回はハッピーエンドでした。治らなくて発狂エンドじゃァなくってよかったよかった。