Roadmap22

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2021年3月10日:「CT110ハンターカブ マクレガー26M」から「Roadmap22]へブログ名称変更
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2019年6月6日:LivedoorBlog 新規開設

キャブレター

今回はCT110のPBキャブレターを超音波洗浄してリセッティングするという企画です。

リセッティング用に購入した補修部品はこういったものです。

Beautyladys バイク用 キャブレター 修理キット リペア セット 修理用 カスタム 適用 CT110 Trail 1980-1986 1セット



PBキャブレター用の安いキャブレター補修セットです。
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21点セットですが、赤い丸の中のバネが小さくて使えないので、残念ながらこのバネだけはオリジナルを使用しないといけません。
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よくある125ccATV向けPBキャブ流用品みたいで、メインが#80、スローは#48程度のセットと思われます。


CT110('86式のNZ仕様)純正のPB21キャブはメインが#72で、スローが#38なので純正より少し大きいですが、場合によっては出力が増す可能性?もありますよねぇ。



CT110からキャブレターを取り外してきます。
取り外したばかりのキャブレターはガソリン臭いのでパーツクリーナーで外装内装含めて一通り屋外で垂れ流し洗浄をしておきます。
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ここからは屋内での作業になります。

チョーク部分以外、すべてをばらして・・・
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とりあえずは、使わなくなった電動歯ブラシなんかを駆使しながら水と中性洗剤でできる範囲できれいにします。

え?水で洗浄するの? ってここで思ったかもしれませんが、下手に揮発性の高いパーツクリーナーよりはよっぽど素材にやさしいかと。お肌にも優しい中性洗剤です・・・


次に、ダメ押しの如く、超音波洗浄機へ入れてさらに中性洗剤で洗浄。
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洗浄液は、水95・中性洗剤5くらいの割合です。


時々、取り切れなかった汚れや細かい流路の中を小さいブラシやワイヤーでこすりながら、あっち向けたりこっち向けたりと、漬け込む位置を変えていきます。
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3分くらいで中性洗剤入りの液に油分が溶けだして段々と白くなってきました。
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細かい汚れが落ちていますね。
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洗浄液を入れ替えて、小さい部品類も同じように洗浄して・・・
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最後に水のみで仕上げの超音波洗浄、細かい汚れがまだ出てきました。
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拭きあげて乾燥。細かい流路などもコンプレッサーエアーでブローして水分を完全に吹いて乾かします。
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コンプレッサーエアーが強いので部品を吹き飛ばさないよう注意。

完全に部品が乾いたら組み立てます。

こちらは洗浄が終わった部品たち。
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上側が新品、下側がもともとキャブについていたものです。
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アイドルアジャストスクリューは、「ボリュームのつまみ」を付けて、いつでもアイドリング調整できるように改造してます。


フロートバルブは上が純正、下が新品。
左側にあるバネ突起の出っ張りが小さいように感じられました。
この部分は指で押すとへこむようになってましてバネで出てくるように作られてるんですが、引っ込んだまま出てこないってイメージでしょうかねぇ・・・
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この突起が0.2mmとかへこんでるだけで油面が9mm以下になってオーバーフローします。
過去に度々オーバーフローしたのでフロート部分にニッケル金属板を付けて対策してましたが、今回はバルブを交換するので金属板も撤去してしまいます。(最初から4枚目の写真にはフロートに金属板が付いてます)
オーバーフローの原因に「バルブのあたり面」(黒いところ)の摩耗をよく聞きますが、この突起部分も原因の一つにあてはまるのではないかと思います。


新品のフロートバルブを付けて油面が10.5mmであることを確認。
(サービスマニュアルには油面10mmと表記されてます)
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これならオーバーフローしないと思われます。

組み立て時に、メインを#80、スローを#35へ変更してみました。
なんとなーくです、なんとなく試しに・・・

今回使用したキャブのバラしや清掃で役に立つ道具達です。
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キャブやコックなどの極小の穴掃除に便利だったり~

キャブレタークリーナーツールセット 、FineGood 13本クリーニングワイヤー+10本 クリーニング針+5本ワイヤブラシ オートバイATV適用




実走したら、これはこれで調子よく走りますので、気温の変化を見ながらしばらく様子見してみます。




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CT110が最近、絶不調。 現在の走行距離は49,858km。


信号で止まると10秒くらいでエンジンストール。


要するにアイドリングが続かないで徐々にエンジン回転が落ちて行って、最後に止まるって具合。


無理やりスロットルを微調整し、フォンフォ、フォンフォといわゆる「〇走」運用するも、手首が疲れてくるので可及的速やかになんとかしたい。

原因はキャブでしょ、キャブ。

ということで、早速時間を作って約3年半、1.4万キロぶりにキャブレターをバラす。

1、メインパイプカバーを外す。
変換 ~ 20200423_141033
この時点でガソリンコックをOFFにしてキャブのドレンネジを緩めてフロート室ガソリンを抜いておく。

2、キャブのイン側はバンド1本、アウト側8mmボルト2本外し、スロットルバルブも外す。
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なお、CT110のキャブ本体清掃の場合、ガソリンコックについてるフューエルチューブ2本を抜かないで作業できます。(一般的キャブ清掃時にはチューブ類は抜きますけど)

PBって書いてあるのでおそらくKEIHIN PB21キャブなんでしょうかねぇ。

3、キャブ本体からフロートチャンバーを外す。(このフロートチャンバーにガソリンコックが付いてるのでフューエルチューブ抜かなくても良い)
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と、ここに結構なゴミが溜ってるのでクリーナーでキレイにする。

4、メインジェット#72とスロージェット#38を外す。
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今回はスローが詰まってる症状なのでスロージェットを念入りに掃除する。
見ると、センターの細い穴が詰まってたようだ。

変換 ~ 20200423_142335s


5、フロートバルブやエアースクリューも取り外して清掃。
キャブの穴という穴(7か所)もクリーナーキャブで貫通させてから高圧エアーでゴミを吹き飛ばす。
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エアーブローするときは、対象物をしっかり持ってエアーを吹く。
昔、8kgのエアーで左手に持った部品をエアーブローしたら、部品が手の中から消え、瞬間移動して隣の敷地にまで飛ぶ。
探すのえらい大変だったということが、必ず脳裏をかすめるのさー。スロージェット飛ばしたら「ジェット気流に乗って・・・」なんて シャレにもならんさー 雑草ぼうぼうの草地だったらなおさら。



エアスクリューは最初の戻し回転値のとおりに一応戻しておく。後で調整する。
このあと、キャブを組み立てて車体に戻す。
キャブレターインシュレーター(インテークパイプとキャブの間の樹脂製の遮熱用スペーサー)は上下の向きがあるので注意。

6、ガソリンコックの下についてるガソリンフィルターの蓋を17mmで外す。
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キャブを車体に取り付ける前にここの掃除をするのを忘れてた・・・

キャブ実装状態からフィルターを下にスポッと引っこ抜く。ゴムOリングがあるので少し力がいる。
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このガソリンフィルターは下にある蓋の部分にゴミが溜るようになってるので中身を確認。
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なにか赤いブツと、若干の細かいゴミを確認。
前回キャブをバラしたのが7年半くらい前ですが、このフィルター部分はその間2回ほどは清掃してます。


フィルターとフタをパーツクリーナーで洗浄してから元通り取り付ける。
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パーツクリーナーで中を洗浄してからフィルターを奥までしっかりと刺す。
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で、この赤い樹脂状の何か?はナニかなぁ??どっから来たの?塗膜ではないような気がするが。
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ちなみにニードルクリップは5段あるうちのちょうど真ん中。

で、最終的に乗り出してみたら、アイドリングでのエンジンストールはきれいになくなって、エアスクリューの調整とアイドリング回転の調整を暖気後に行ったら、すこぶる調子が良くなった。

アイドリングは超がつくくらい安定し、アクセルひねった初めのいっ発目の加速のツキが良くなった。
さらにエンジンの振動も減ったような「気」がする。
たぶん、「気」じゃぁないとは思うけど・・・

丁寧に作業して作業時間は1h。
どーやら不調は解消したようです。
今回はハッピーエンドでした。治らなくて発狂エンドじゃァなくってよかったよかった。
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