CT110は鉄のリムである。スポークである。武骨である。頑丈である。
そこが一番良いところではあるが、鉄のリムって経年変化で錆びてくるのが泣き所ですよねぇ。
んで、
やおら、バネ下重量の軽量化という名目と共に、行動を開始することに。
アルミリムもピンキリで、上から行くと、RKエクセル(高砂)・D.I.D(大同)が有名ではあるが、これらを選ぶと、全く持って問題ないと考える。
実に安心である。
しかしここはひとつ人柱となって、タイ製のRacing Boyというものをチョイスしてみた。
天邪鬼なのだろうか・・・いやいや、単なる安物買いの銭失いっていうものかと・・・
さて、元に戻って
サイズは純正同様1.40-17 36Hを素直に選択。
では早速フロントから・・・
元々の鉄リム。なぜかCB50Sのフロントホイール
ディスクローターはいったん外して、左右からの写真を載せておきます。
あとでスポーク組む時に悩まなくて済みますから・・・
一気にバラします。ハブがスポークの足でふらふらとヨタってます。
もうこうなったら、後には引けません。前進するのみです。
リムバンドを外すと、中身はやはり、サビがスゴイことに・・・ゲッ!
ハブの部分も、かなりアルミが腐食ってます。
こちらは後で表面処理してからプラサフ+黒スプレーします。
今回のミッションの目的は「軽量化」であります。
なので、実測。
まずはCB50Sの純正鉄リム・・・
こちらは1040gと出ました。 なので310gの減量ですね。
次に、ニップル・スポーク・リムバンド・チューブ・タイヤを綺麗に清掃してから組みこみます。
今回のミッションで一番時間がかかった部分であります。
全て新品なら1/3以下の時間ですむでしょう。
前輪のニップル穴角度はドラムブレーキハブ用に作られているので、若干アタリの部分を修正。
タイヤ組む時はビートクリームなんて贅沢品?は使いません。
クレ ポリメイトです!タイヤもキレイになって一石二鳥。言うことなしです! (オイ!いいのか?)
今までは大丈夫でしたが・・・何か問題でも?
で、いきなり完成・・・
では、間髪入れずにリヤホイールに取り掛かります。
作業前
リヤも左右から写真・・・
一応スポークの長さは、きのこの頭の端から163mmありました。
ん?PLによると158mmと158.5mmと書いてある。新品を用意してなかったので、きのこの頭からの寸法を引いたとしても若干長さが長い・・・
Q:スポークって使っているうちに伸びるの?
A:伸びる
B:伸びない
・・・・・
考えてても答えが出ないので、先を急ごう。(C:わからん というのが解答)
リアホイール実測・・・
1810gと出ました。 お 重い・・・
アルミリムはフロントと同じで1040g・・・なので770gの計量化達成。この差が走りにどう影響するか・・・?
だんだんと暗くなってきたので、とっとと組んでしまおう。
急いだので途中経過なし。 いきなり完成。
あっ、そうそう・・・肝心なことを書きそびれてますね・・・スポーク組み直して、左右上下に歪まないのか? と。
新品のリムはある程度きっちりと製造工程において真円に作りますので、ゆっくりと均等にニップルを締めつけていくだけでも、メーカー規定値の2mm以内という精度は出ます。
このタイ製のアルミリムもかなりいい線でできてました。でもちょっとアバウトかなー・・・
今回は上下左右0.5mm以内を目標にしました。これ以上は無理です、このリムは。
張力は、交換する前に叩いた時の音を参考に、詳しくは省略・・・。
ただねぇ・・・この製品、惜しむらくは、溶接部分の処理。
溶接バリの部分を最終的に削るわけではあるんですが、削りすぎなんですよねぇ。
ビートの内側の立ち上がり部分を削り過ぎてしまってます、2本とも。
さて、交換後のインプレッションは?
センタースタンド下ろしたときに落ち方が軽くなった印象。
ドスンと降りていたのが、 トスン 位に変化。
停車中の人力取り回しが軽くなる。
走ってみると、加速が体感的にちょいとアップ。(10~20%の範囲でUPかな?)
減速は、ブレーキ性能も若干UP。(これも10~20%UPかな?)
走行中の針路変更が楽に(軽く)なりました。倒し込みで良く倒れます。慣れてないから倒れすぎる。
・・・とはいえ、組み終えてから慣らし運転後シェイクダウンもしないといけないので、フル加速・フル減速などはまだ先です。
ここまではアルミリム化いいことだらけですよね。
でもね・・・
でもね・・・
ハッキリとわかる悲しい?お知らせが1つあります。
乗り心地が悪くなってしまったー
細かい路面の凹凸、たとえば横断歩道のペイントのわずかな段差とか・・・
ダイレクトに細かい振動までもが伝わってきます。
これがトレードオフっていうものなのか・・・はてさて違う要素によるものか?
調査はつづく・・・
本記事はご自身でアルミリムに換装をするということを勧めるものではございません。
本記事には書かれていない点もございますので、完全なる換装マニュアルということでもございません。
タイヤホイール等の足回りは走行系の最重要部品で、命を載せています。
(こんな改造で事故ったら、自分はもちろん周りの人も危ないです)
腕と技術と経験に絶対的な自信のない方は、安全のためバイク屋さんにご依頼くださいませ。
私自身が技術があるという意味ではございません!
ないです→真似すると危険(ココが言いたかった)
老婆心ながら皆様の幸せのため加筆させていただきました。
20151103追記
アルミリムについて、ありがたいことに「2ちゃんねる」でも書かれているようですが、最終的なインプレッションについては以下のエントリーもご覧ください。
コメント
コメント一覧 (4)
アルミリムとは、ゴージャスなパーツおごられましたね(*^_^*)
乗り心地が悪化とは意外な展開ですね・・・
モノチリさんの記事を読んでいると、いいことずくめみたいですが・・・
カスタムも道は険しいですね(>_<)
みっちゃんぽん
が
しました
多分今までは重たいホイールが細かい振動を打ち消していたのではないかと憶測できます。
その代わり加減速が良くなり、105ccが120ccくらいになったように感じます。
振動を解消するにはリアショックを良いものに取り換えないとダメってことなんでしょうかねぇ・・・次はKYBかぁ・・・
みっちゃんぽん
が
しました
小生もハンター乗りであります。
記事を拝読し色々と勉強になりました。
しかし、自分でスポークを組めるなんてすごいです
自分も一度やってみたと思ってはいるのですが・・
また遊びにきまーす
みっちゃんぽん
が
しました
私も昨日ucライダーさんのページを拝見しまして、「おっ スゴっ!」って食い入るように見ていました。コメント残さなくてごめんなさい。
その場の雰囲気が伝わるような文章構成も素晴らしく感情移入してしまうほどで、「内容はないよう」と書かれていらっしゃいますが、「内容が濃いよう」と感じております。
先日、私も知人のカブのエンジン割りのお手伝いをしましたが、自分のCTもそのうちやらねばならぬときが来るであろうかと・・・という思いで拝読させていただきました。
こちらからもちょくちょく遊びに行きますので、今後ともご贔屓にお願い申し上げます。
P.S. スポークはエンジンより簡単なんです。。。実はww
みっちゃんぽん
が
しました