今日は、フロントフォークオイルの交換をしよう! と、思ったのが、この悲劇の始まりでした。
それは突然、何の前触れもなく訪れました・・・
そのとき私は、普通に、ごく普通にフロント部分をバラそうとしていました。
タイヤも外れ、次にフェンダーを外そうと思い、フォークにとめている4つの6mmボルトをラチェットで外していきます。
が、そのうちの1つがフニャっと、いとも簡単にもげてポロッと落ちます。
あっ
ラチェットのコマが外れて落ちたのだと信じたい ・・orz
でも、ものすごく軽い音がした・・・
私は眼をそむけようと思いましたが、その時、怖いもの見たさが勝りました。
足元にゆっくりと視線を落とします・・・・
ああ・・・
まぁ すんでしまったことは仕方ないのですが・・・
たしかにココだけ、前回取り付け時に固かったという記憶がよみがえります・・・
締めるとき固いということは、ネジ山が、すでに変形していた可能性があります・・・
仕方ないので、まずは本題のフォークオイル交換をしましょう。
フロントフォークを両方とも外しました。
この部品は銀色ですが、マグナ50のではなくCB50Sのフォークです。
フォークのトップボルトを外してスペーサーとワッシャー・フォークスプリングを抜いてからフォークオイルを抜きます。
あとで正確に測ったら、だいたい80CCほど、抜けました。
ばねの長さは360mmほどです。左右に違いはありません。
スペーサーを入れて、470mmほど。
オイルは、ビンテージワインのような色?をしています。
こちらは新油、YAMAHA G10(5W)を用意しました。まるでイチゴシロップのようです。
新しいフォークオイルを入れて、空気抜きをします。
この時代のCB50Sのフロントフォークオイルは80~90CC入れればいいらしいです。かなりアバウトな数値です。
油面はSMにも載ってません。 これもモノスゴくワイルドですね。
なので適当に127mmで左右をあわせます。
127mmはマグナの指定油面ですが、コレであわせると、だいたい油量が85CC程度になります。
ネ、ちょうどいいでしょ!
油面は、先端から127mmのところにマジックで線をつけたビニールホースとシリンジだけです。
必要最低限の作業ができますが、本当は専用ツールが欲しいところですw
これで、フォークオイルの交換は終了です。
次の問題・・・例の折れたフェンダーのボルト・・・
悩んでいても仕方ないので、エキストラクターを使って折れたボルトを抜こうとしましたがビクともしません。
折れたボルトは、だいたいがネジ山が潰れていたり、錆びたり、固着してしまっており、そうそう簡単に抜けるものではございません。
前回締めた時、この折れたボルト、固かった記憶があります。
なので、ここは力任せはいけません。
エキストラクターがもし折れたら、さらに眼を覆いたくなるような惨状が待っています・・・
ということで、第2フェーズに入ります。
丁寧にセンタリングして穴を広げていき、最終的に5mmで穴を掘って、6mmのタッピングでネジ山を再生します。
書いてみれば簡単に聞こえますが、写真を撮る余裕はございません。心の余裕もございませんww
慎重に作業せざるを得ないので、ネジ山再生だけで4時間かかってしまいました・・・orz
運が良いことといえば、角度が自由にできる部品状態でタッピングできたことぐらいでしょうか。
下手すると、ドリルも手も入らないようなところが折れたりしますから、今回は運が良かったということにしておきましょうww
フォークオイル交換のつもりがとんでもない日になりました。
父 の 日 は 休 め !
来年からはそうさせていただきますww
コメント
コメント一覧 (13)
でも、再生できたので良かったですね!
ところで、フォークがCB50流用とのことですが、確かワイヤーのディスクでしたよね?Sで油圧になったんでしたっけ??
以前CB125JXに乗っていましたが、ワイヤー式は全然ブレーキが利かなかったことを思い出しました。なんとか油圧にできないか色々考えていた楽しい時期を思い出しました。
みっちゃんぽん
がしました
CB50Sから油圧になりました。
ワイヤーディスクのCBは乗ったことないのですが、利かないということを、よく耳にしますね。
キャリパーはマグナのを使用してます。CBのよりちょっとピストン口径が大きいみたいです。
みっちゃんぽん
がしました
ホンダの二輪整備ハンドブックにもCB50Sのフォークオイル量は80~90ccと書いています。CBのインナーは短いので新生CL50のインナーを組むのが定番ですね、こちらは83cc148mmですね。
みっちゃんぽん
がしました
OH! 目を覆いたくなるような光景が((((;゜Д゜)))
私もここのネジは要注意箇所でして・・・
CB750もCT110も最初は手でネジ山を確認しながら
優しく締めております。
最後にレンチでキュッと締めています。
普通に舐めやすそうなんで・・・
みっちゃんぽん
がしました
今回は全バラシしないでオイル交換だけになってしまいましたが、前回りは前のオーナーさんが組んだものなので、どの車種のどの部品を使用しているか、バラシては研究しているところです。
今回わかったことは、インナーはご指摘の通りCL50のものではないかと思えます。スプリング(CL50は357mm)とカラーの長さから、CL50のもののように思えます。
だとしたら83cc148mmという数値が生きてくるのではないかと・・・
次回、この数値で試してみたいと思います。
フィーリングがどう変化するのかも楽しみです。
今回のオイル交換で乗り心地は以前よりは良くなりました。
127mmを148mmにするということは、21mmUPでサスはかたくなるはず・・・
みっちゃんぽん
がしました
そうなんですよ、組む時に慎重にしていれば、こんな惨状を皆さんにお見せすることもなかったのだと思います。
「技術向上訓練開始!」と、遠くの方から聞こえましたよwww
6mmネジ、折れるのは簡単ですが、ドリルで穴を開けるにはなかなか固くて大変でした。
頭にHマークが付いているボルトじゃぁないのですが、ホンダの普通のボルトも材質が固いのかも?
みっちゃんぽん
がしました
計算間違えてますね・・・
127mmを148mmにするということは、21mmUPでサスはかたくなるはず・・・
じゃぁなくって21mm油面ダウンで、反対に減衰力が弱まるんですね。
みっちゃんぽん
がしました
みっちゃんぽん
がしました
↓
早速PLを眺めてみましたら、確かに油圧に変更していますね。しかも、左ディスクから右になっていますし。
ワイヤー式は危険だから変更したんでしょうね?(ホンダさん!)
ホントぜんぜんブレーキが利きませんでしたから。
みっちゃんぽん
がしました
どちらかというととろとろ走るのが好きなので、サスは柔めにします。
高校の頃は、ロードパルやCB50の初期型?(金色のタンクの真ん中で溶接してる)やMB50に乗っていましたっけ.・・・
みっちゃんぽん
がしました
そうなんです。右側の油圧になったようです。
昔はあのくらいのブレーキで普通だったと思い込んでました。
今はタイヤ等の性能も上がって、よく止まれるようになりました。
言葉を変えると、昔はブレーキよりタイヤが先に滑ってしまうので、効かない ブレーキでもよかったのかと・・・
みっちゃんぽん
がしました
とても大変なことになってしまわれたご様子
しかし見事なリカバリー、さすがですね
ボクなら呆然として小一時間立ち尽くしてますw
ちょうどFフォークのOHの準備を始めようかなぁ
と思っていたところでまたまた良記事をありがとうございます
OHの際は注意して作業したいと思います
みっちゃんぽん
がしました
ボルトが折れた時は脱力感ムンムンでした(笑)
私のフォークは、恐らくCB50SのアウターとCL50のインナーとの合体と思われますので、そのままCT110のフロントフォークと一致しませんが、参考までに見ていただけましたら幸いです。
CT110のフロントフォークOH記事、楽しみにしていますよー!
みっちゃんぽん
がしました