さて、最近「プチメンテ」と称してごまかしつつ、きっちりした整備を全くしてませんので、そろそろ本腰入れてブレーキ整備してみました。
今現在、走行距離16,350kmです。
まずはフロントから・・・
本体はCT110なのですが、マグナ50のマスターとキャリパーになってますので、その点ご容赦頂きたく・・・
前回、パッドだけ交換してごまかしましたが、実はその時キャリパーピストンのシールゴムが半分ほどビロ~ンとはみ出てるのを「発見」してしまいました。実は見たくなかった・・・
ブレーキをかけた感触として、最初はスムーズに握れるのですが、最後の最後でガクガクっと段差が出てスムーズさに欠け、握り心地も固くあまりよくありません。
無理やりピストンがパッドを押しているって感覚です。
レバーを目いっぱい握らなければならず、とっさに効いてほしい場面に出くわしたら、ちゃんと止まれるのか自信が無い効き方なんです。
シールゴムなどをいずれ交換しないといけないなぁと思いつつ、ワケありだったので先延ばし・・・していたのです。
んで、
そのワケありとは・・・コレだぁ↓
ゲゲゲっ・・・マスターシリンダーキャップの+ネジが、ボロボロ。 _| ̄|○
ここが外れなきゃキャリパーもバラせない・・・
キャリパーだけバラしても元通りにならない・・・
というわけで、ズルズルと先延ばししてたワケなんです。
ね!
ヤでしょ!
バラすのw
耳元で 【ブレーキ効いてるし、とりあえず止まれるからいいぢゃないか!】 って声が聞こえてきます・・・
んが・・・
この先不安を抱えて転がすのは精神衛生的によろしくない!
というわけで、バラすことに決定です。
まずは部品を取ります。パーツリスト片手に依頼書書きます。
ダメになってると思われる部品を全部取りましたので、もはや退却不可能です。
前進あるのみです。
で、くだんのネジはどーしたかというと・・・
タガネとハンマーでカンカンすること5分、+ドライバーやショックドライバーでも回らなかったのが、やっとこさ取れました。
奇跡を感じた瞬間でもあります。(大袈裟な・・・)
では、先に進みましょう。
キャリパーを分解し、Fブレーキレバーを数回握ってキャリパーピストンを抜き、キャリパーサポートも分解します。
手がベタベタだったので写真は無しです・・・すみません。
キャリパーサポートの2本のスライドピンの中はグリスが粉状に固まってましたので分解清掃グリスアップします。
外したシールとピストンです。
シールは上が使用済み、下が新品。 ピストンは上が新品。
ピストンを良く見ると、左側が擦れてツルツルになってますし、右側は錆びてますね。
シールに当たってたところも手で撫でるとビミョーに段差になってます。
外側のシールは明らかに・・・
内円が2段になってるんですが1段目が切れてはみ出していたようです。
マスターシリンダーセットがバラバラですので組み立てるのがチョー難儀でしたが、ブレーキ組付け用グリスを塗って組みつけていきましょう。
キャリパーピストン・シール部をきれいに清掃してからブレーキ組付け用グリスを塗って慎重にシールとピストンを入れます。
キャリパーサポートもスライド部分を清掃・グリスアップして組み込みます。
新品のピストンが光ってます。
お掃除したのでキャリパーがきれいですね・・・
清掃済みのマスターカップにDOT4を入れて、レバーを繰り返し握ってエア抜きします。
10分ほどレバーを早く遅くと動かし続け、泡が出なくなって握り代が出てきたら、ホースとキャリパーのエア抜きもします。
何回かに分けてDOT4再注入。
レバーを握ってはキャリパーのブリードスクリューを緩め、DOT4とエアが流れたらブリードスクリュー締めて~握り戻し、の繰り返しを20回くらい・・・
どうやら空気は抜けたようです。
新旧のダイヤフラム比較です。妙に変形してるし劣化してると思われるので・・・この際だからプレートごと交換しちゃいます。
ワケありだったネジは・・・当然交換です。
なんとか無事、本日の作業は終了です。
で、翌日・・・
今度はリヤまわりのメンテにかかります。
ジャッキアップしてリヤタイヤを外します。
後ろに「鉄箱」積んでたりしますので、うちのCT君はリヤをバラす時はジャッキアップ必須です。
ブレーキシューの残は結構あるのですが、引き代が大きくなってるのでこの際交換です。
用意したのはこれ↓ NTBって「日本単車ボディ」の略ですかぁ・・・
新旧比較です。
で、あとは組んでおしまい。
チェーンの「張り」を見た後、リアのアクスルシャフトを締める前にはブレーキを強く踏んだりしながら締め付けるとセンターが出ていいようですよ。。
ゴム人間じゃないと無理な要求だったりしますがw
試走しなきゃ・・・と思ってるんですが、あいにく天候が悪く・・・
昨日は雨・・・今日は雪もちらつくし・・・ 残念だ。
天気良くなったら試走行きますよ~w
●2月20日追記●
本日は晴天なり・・・
というわけで、およそ10kmほど試走してみました。
フロントはとってもスムーズになりました。
リニアに効いてるって言うんでしょうか・・・握るだけ効いていきます。
リヤも踏み代が減って効きやすくなってきましたよ。
前後とも最初に握ったり踏んだりした時の初期動作がハッキリしてます。
フワフワ~っと効きだすのではなく、効き始めのタイミングが早くなった印象ですね。
スパッと効き始めます。
これなら200km出しても止まれるかも・・・CT110はそんな出ない(笑)
やはりブレーキ回りは定期的に分解して清掃なり整備した方が良いですね。
ご注意
この記事は「ブログネタ」として掲載しておりますが、ご自身で重要保安部品であるブレーキの分解整備をされることはおススメしません。この記事は分解整備マニュアルではありませんので、読んだだけで作業なんて絶対やめてくださいネ。
あなたご自身やご家族、周りの方のためにも、ブレーキの分解整備は整備士と一緒に作業してください。
今回は整備士資格を持つ方と共に作業しており、1か所、キャリパーサポートの組み付けにおいて不備な点があることを指摘されましたことを付け加えておきます。以上、老婆心ながら・・・
コメント
コメント一覧 (4)
ダンパーってつい、つかえてしまうので、私は交換したことがないのですが、よくモトメンテナンスなどでは交換お勧めとして紹介される部品ですよね~。
試走結果が楽しみです。(例のFパッドのその後も・・・)
みっちゃんぽん
がしました
ゴムダンパーは遊びがかなりあったので、アクセルをON OFFした時の挙動がギッタンバッタンしてました。
コーナー直前でOFFしてエンブレ・・・その後ONして加速
というようなシチュエーションでタイムラグが無くなります。
取り替えるとウソのようにスムーズになります。
大袈裟かもしれませんが、加速時の振動も少し減ったような感じがします。
チェーンの張りが甘いと同じような挙動をすることもありますが、ダンパーがへたってガタがあるようなら交換おススメです。
チェーンとスプロケにも負荷がかからなくなり寿命が延びるかも?
Fパッドは、激安にしては意外とよさそうです。
純正は使ったことがないのでわからないですが、ローターへの攻撃性も今のところ見られず、ずいぶん頑張って効きも悪くないです。前に使っていたデイトナ緑パッドは最初は良かったんですが、だんだん固くなってそのうち効かなくなりましたので、使いこんでどうなるかはこれからですね。
みっちゃんぽん
がしました
消耗品はじわじわ来ますから、気付きにくいですが
リフレッシュすると良く解りますもんねw
ブレーキ周りは本当に気お付けないといけませんもんね(>_<)
私もCBのキャリパーの組み方間違ったまま、15年近く乗ってましたよw
お値段もそれなりにしますがお勧め教本の一つで、
ホンダサービスマニュアル共通編と言うのがありまして、
基本的な事が満載でかなり勉強できます(*^_^*)
私は暖かくなったら、ハンター君のハブベアリングのグリスアップをしようかと考えていますw
みっちゃんぽん
がしました
え?15年も組み方間違ったままって、どこらへんですか?
750でスポーク折ったのは知ってますよ~w
共通教本ってあるんですか・・・知りませんでした。
今回は学生時代の友人がバイク関係やってるんで、一緒に作業
してもらいました。
といっても、作業は基本的に自分でして、見ててもらって口だけ出してもらうんですが。
いやぁ勉強になりましたよ~。
今日、さっきまでクダラナイ加工作業してて、久しぶりに手を負傷しました・・・
まだ痛い・・・ズキズキ トホホ。
みっちゃんぽん
がしました