私のところにあるのは、86式ニュージーランド仕様のCT110です。
もともとは6V仕様ですが、12V仕様へ改造して2つのバッテリーで運用してます。
 
1つ目のメインバッテリー(8A)で、LEDウインカー・ホーン・LEDブレーキ灯・LEDテール&ナンバー灯、LEDメーター照明・グリップヒーター・ナビなどを駆動しています。
ホワイトとピンク線を全波整流で使用してます。
 
2つ目のサブバッテリー(4A)で、ヘッドライトのHi(HID35W)とLo(LED3W)を駆動しています。
ライティング用のイエロー線を半波整流で使用しています。
 
なんとも不思議な構成ですが、こんな構成で運用していて、普通に走っている分はOKなのですが、グリップヒーターをHiで使用すると、アイドリング時に電圧が9V台になってしまいます。
 
サブでHIDを連続点灯させていると、やはりアイドリング時に電圧が10V以下になり、しまいには点灯しなくなってしまいます。さすがのHIDでも電圧が下がると光量も落ちてくるようです。
 
どー考えても充電量が足りてません・・・
グリップヒーターとHIDを使わずに普通に走っている分には良いのですが、、ちょっと使いすぎ?
 
 
ということは前々から薄々わかっていたことですが、根本的な解決は、充電量をいかに増やすか?・・・ということなので、いつものように問題を先送りしてました。
 
今回、10年以上前に他のバイクの修理で使った怪しげな線を発見したので、物は試しと簡単に、コイルの巻き直しならぬ追加をしてみようと考えてみたわけです。。
 巻きなおしはメンドクサイので?
 
 
というわけで、今回の作戦でCT110の充電量を増やすことができるでしょうか?
 
では、早速ステータコイルを抜きに入ります。
ステップと、シフトチェンジペダルを外します。
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オイルは「上抜きオイルチェンジャー」で抜いておきます。後でまた使いますから・・・けち
 
ショックドライバーで、該当する「+ネジ」すべてを緩めておきましょう。
 
CT110はLカバーを開けてコイルにたどりつくためには、面倒ですがまずサブミッションをバラさないといけません。
 
では、サブミッション部分をバラしましょう。
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通常(Hi)のギア位置はこうなってます。
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レバーを左に(Lo)倒すと、Loギアがこちら側へスライドしてきます。
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スナップリングが1か所ありました。
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サブミッションのバラし、終了です。
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Lケースを開けます。
その前にメインフレームカバーも外してコイルのコネクターと、ニュートラルランプのギボシを1個外しておきます。
チェーンカバーが引っ掛かってるので、チェーンカバーも外さないといけませんw
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CT110のコイルはケース側に付いてるので楽ちんです。フライホイールを外さなくてすみます。
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ネジを5本外すとコイルが取り出せました。
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ホコリなどが入らないよう、サランラップをグルグル巻きして新鮮保存?しておきます。
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今は冬なので外での作業は寒くてヤになりますが、使い捨てのゴム手袋をしてると暖かくていいですよ。手も汚れないし・・・
 
さて、ステーターコイルだけ、室内に持ち込んで解析開始です。
表側↓
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裏側↓
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う~むぅ・・・なんか当初の予想より、ビミョーな巻き方してますねぇ・・・
 
最初から使われてるライティング用のイエロー線側は1.2mmのエナメル線っぽいです。
手持ちの1.2mmのPEW線を追加して強化します。
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31巻き追加で強化終了。約3.7m使用しました。
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充電系統のピンク-ホワイト線は、1.0mmでしたので、1.0mm線を追加して強化します。
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充電系も強化終了しました。
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耐熱エポキシ樹脂?で固めて、固まるのを待ちます。
 
Before
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After
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今回の作成のキモのところを忘れないうちにまとめときます。
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右側のステータコアが、ビミョーな巻き方なんですよねぇ・・・
P線とY線でコアを兼用しちゃってるので、相互に干渉しないのかなぁ???
 
 
 
 
 
 
本日まだ、エポキシが完全に固まってないので、次回Part2へ続きます。
 
 
え? 「巻き数はどうやって決定したのか?」ですって・・・
 
適当に巻いた・・・巻けるまで巻いたwww   
 
もともとの巻き数は、オリジナル部分をほぐしてないので正確にはわかりませんが、1ステータコアあたり約100巻きと仮定して約3割UPというところでしょうか。
本当は回してみてオシロで波形を確認したいところではありますが・・・
電圧の立ち上がり方や位相などは大丈夫なのかなー? う~ん??
 
 
 
なんとか年越しする前に組み上げたいところです。
 
このまま再起動不能で冬眠? ・・・・・・   果たしてどうなるのでしょうか・・・