まずは前回壊れてしまったクラッチレバーを何とかします。

左右ともに純正に戻しました。ただそれだけです。

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黒いレバーより、いいかもしれません。

お次はキャブです。
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前回ご報告したように、12本組のスロージェットを2セット買ってしまったので、1セットを100均のケースに収納してみました。

目を細めながら真鍮に刻印してる小さな文字を読まなくて済みます(笑)
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で、ここで問題です。
バッタもんのPB21についていたスロージェットには、メインジェットも何ですが番手の刻印がありません。ハイ、書いてないんです。
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じゃーどれに交換するかって、元の番手がわからなければ、全くお話になりませんよねぇーぇ。

なので、もともと付いていたジェットの番手を調べることにします。
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精密ドリルを細い方から順番にメインジェットにそぉーっと刺していって、入らないドリルの寸法から番手を求めます。

上の写真のドリルが入るか入らないか?なのでマイクロメーターでそのドリルを測ると、0.79mmとなります。なので、メインジェットは#78か#80と思われます。

同じようにスローを測ると0.38mm、つまりスローの番手は#38ということがわかりました。

同じPB21のCT110は正確には105ccですが、純正そのままではメインが#72 スローは#38が付いてます。

ボアアップした75ccモンキーにスローが#50って大きすぎですよねー。
スロー調整が半回転戻しで安定するので、番手が大きいということがそれからもわかります。

てなことで、とりあえずスロージェットは#35をブチ込んで様子見します。
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メインについては中高速域で安定してますので交換はしてません。#80のままとします。
多分#70くらいまで落としても大丈夫と思われますが、キャブは一気に交換するとわけがわからなくなるのでやめておきます。

そして・・・組み立てて試走してみました。

その時の心境はというと・・・

オっとぉ これはどうしたことだぁ!

絶好調、まさにこの言葉以外に思いつく言葉がありません!!



今度はクラッチレバーがポロポロ破断することもなく、非常に調子よく快調に、
脱兎のごとく(死語かぁ?)走ってくれました。

いや、鳥のように飛んでくれました。まさに怪鳥。モンキーはサルですけど。

75ccでもこんなに走るんだ。加速なんてCT110とほとんど変わんないじゃん。って思いました。
(かたや60kg、かたや100kg、CTとはパワーウェイトレシオなどが違うんでしょうけどねぇ・・・地上高が低いので早く感じるだけ?)








喜び勇んで2級整備士様にご報告かねがねお言葉を伺ったところ、こういうモノを引っ張り出してきました。
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へ?、これナニ?

「排気ガステスタ。 見ての通り CO,HCの測定器だ」

これでなにすんの?

「車検場とかにあるだろ! 排ガス見れば燃焼の度合いがわかるの!」

っていっても、モンキーって75ccで車検ないんだけど・・・まぁいいか・・・

てか、なんでこんなもん自宅に持ってるわけぇ?


といういきさつがありまして、おもむろにテスターを簡易校正して・・・
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COは一酸化炭素、HCは炭化水素ですね。

テスト開始。
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最初のゼロを確認してからマフラーにテスト管を差し込んで・・・車検場のアレですよあれ。

数分間測定してみたら、えらい数字が出ました。
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COが5.6%、HCが400ppm!
って言われても全くピンときませんが。

二輪車4サイクルの排ガス規制値
CO4.5%
HC2000ppm
以下
だそーですので、基準以下にはなってますね。


なお、平成17年度二輪車・新排出ガス規制では、使用過程二輪車のアイドリング時規制値は、
CO3.0% HC1600ppm以下になってます。


スローやアイドリング調整を繰り返し・・・
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プラグを抜いて色を見たり、ギャップを0.6mmから0.8mmくらいまで変えて試行錯誤を繰り返し・・・
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さんざん調整して最終的にCOが0.05%、HCが370ppmとなりました。
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COだけは何とか少なく追い込めたようですがHCが下がりません。
HCはこれ以上は下げようがなく、下げたいのであればよく燃えるように点火系を強化しないといけないかもです。


COは燃料が多いか酸素不足で不完全燃焼時に多くなり、
HCは失火して燃えなかったガソリンが多いほど多くなる。
それらより、燃焼状態を知ることができる。

ってなことらしい、どうやら。
1回早口でまくしたてられても、んなことわたくしには覚えられませーーーん ってば!

どっちかが上がるともう片方が下がるというように、COとHCは相反するということだけは体で理解しましたよ。
アイドリング回転数を上げると数値が下がったりもします。

相反する数字をにらめっこしながらプラグギャップを変えたりし、両方とも少なくなるように1時間ほど調整。

プラグギャップに関していえば、0.6mmの方が不完全燃焼になりやすく、広げて0.8mmにしたら燃焼状態はマシになりました。

今日はここまで追い込んだけど、スローやメインジェットを変更したりプラグを高性能プラグに変えただけで数字は変化するんでしょう。ましてや原始的なポイント点火のモンキーですからCDIにしただけで数値が変わるかもしれません。

基本的に快調に走ればいいんですが、今のご時世、環境配慮も大事なんでしょう。

今後、改造した後の変化も注視していきたいと思います。