11月5日、天気の良い秋晴れの中・・・
去年上げられなかったので今年は上架してみました。まぁまぁの量の海苔とフジツボとムラサキイガイが付いてましたよ、2年間で。
前回2年前に塗った船底塗料は、ブラックのシージェット。今回はホワイトにします。
この辺は完全なる海水でもないので少ないのかも。
水が汚いから付かないっていう人もいますが・・・
スクレーパーと高圧洗浄機で落とします。
これが近似種のムール貝なら、パエリア10人前ほどできますかね。
さて、今回の上架で船底に船底塗料を塗ってハル磨いて・・・それと、船外機の修理もやりました。
船外機はHONDA BF50A4ですが、3気筒のうち一番下の気筒が死んでる症状が出てます。
アイドリング及び吹き上げが安定しない・・・
プラグを1本づつ順番に外してチェックすればどの気筒が死んでるかどうかわかります。
で、結論としては「ガスがシリンダーへ行ってない」と結論づけた。
キャブの入り口にクリーナーキャブを吹くと復活するからという単純明快な切り分け方。
フロート室にガスが来てるかの確認は、ドレンを緩め、ガスが漏れ出てくるのでフロート室まではガスが来てることを確認済み。あとはジェットが詰まったことしか原因が思い浮かばない。
なんでジェットが詰まったのかは分解してみないと何とも・・・
解決方法はキャブの分解クリーニングしかない。
係留したままそれをやると、「あっ!ポチャン」 というような、パーツや工具が水の中へユラユラと消えていくとあとがややこしいので、上架してやるのがベストですね。
もしも工具を落としてしまっても、
あなたが落としたのは金のスパナですか?それとも銀のスパナですか?
それとも・・・
という女神の声が聞こえてくればあなたはラッキー! って、なんのこっちゃ
船外機のエンジンカバーの中身ってこうなっとります。
この向きで、こっち側がキャブ、向こう側にエキゾーストとプラグなどが配置されてます。
黄色いオイル注入キャップが付いてるのがエンジンヘッドになりますね。
ネジやボルト類はバイクよりはステンレス製が多いかな?
なんでここがスチールなの!ってところもあったりしますけど・・・
というわけで今回、満を期して船を陸上に上架したのでエンジンをバラし始めます。
キャブをエンジンから分離するのにボルト3本でエアーファンネルを外し、ボルト6本でエンジンからキャブをインテークマニホールドごと切り離します。
インマニとセットで外さないとキャブ1個だけは外れない仕組みです。
ブローバイガスホース・ガソリンホース・バキュームホースも外します。
オートチョーク用の配線らしいもの?は外しにくかったのでそのまま。
3連キャブのうち、一番下のキャブのフロート室を外したら、なにやら黒ゴマの1/3ほどの大きさの黒いゴミが目視出来ます。薄いビニールかゴムの破片のような感じでしたが写真撮るの忘れてます・・・
ジェット類はスローとメインが分かれてなく、縦筋の横に入り口っぽいところがあり一カ所ジェットぽいのがねじ込まれているのと、一番下に蓋があり、その上の縦筋の中にメインと思われるのが1本入ってます。↓
その上にニードルが入ってるところにもう1本入ってました。
数カ所に0.3mmほどの穴が開いてますのでクリーナーキャブで開通チェックしましたが詰まりは全くありません。
てーことは、フロート室にあった黒いゴミが犯人か?
キャブのエアー周りの穴とエアーパイロットスクリューも清掃実施。
整理すると・・・
・1気筒死んでる。
点火プラグコードを順に抜いてどこが死んでるか確認する。
・ガスがシリンダーまで行ってない。
点火プラグを抜いてみたら濡れてないのでわかる。
・キャブ1個死んでるなら、当該キャブのフロート室にガスが行ってるか確認する。
確認は、フロート室のドレンを開けてガス来てるか確認する。
結果、ジェット類のつまりが濃厚である。
フロート室にガスが来てるか確認した時にドレンのネジを完全に抜いてなかった。もし完全にドレンネジ抜いていたらこの黒いゴミももしかしたら流れ出てたかもしれない。って、思っても後の祭り・・・ではある。
というわけで、これ以上なにもできないので分解の逆順で組み立てていきます。
インマニパッキンは外すときに上手くはがれたので液体パッキンを薄く塗って組み立て。
この時点で、エアーファンネルは再分解が必要な場合に備え、付けてません。
陸上なので水栓バルブ(モーターフラッシャー)を付け、流水を流してエンジン起動!
ウォ~ン と、動いたのはいいが、
いきなりアイドリングを通り越し3千回転までエンジン回転急上昇。
え?なんで?
エンジンストップして3分くらい悩みます。
陸上だと、エンジン回転数上がるの? と、一瞬思ったが・・・
そんなこたーないだろー!!
ちゃんと組み立てたよね?
うんうん、ちゃんと組み立てた。3回もチェックする。OKだよな。
オートチョークの配線切っちまったか?いやいやこれも大丈夫だな見たところ。
で、
またエンジン始動!
ウォ~ン と、動いたのはいいが、また3千回転・・・
え?なんで?
・・・・・・
また悩みます。どーしてアイドリング(約千回転)にならなくて回転数がここで異常に上がるの?
当然、キャブのアイドルアジャスティングスクリューはMinになってることは確認済み。
バラしたことと関係あるということだけは間違えなさそう・・・
で、なんで?
もしかして、エアーファンネル?
ちなみにエアーファンネルって私が言ってるのはこの部分なのよ↓
というわけで、エアーファンネルを付けたら回転が下がったのでありました。
この時点で3気筒とも無事に動いてます。
よくよく考えれば、ファンネル付けないと吸入エアー過多になるもんね。
船外機はエアークリーナーが付いてなく、ファンネルっぽい箱がついてるだけですが、コレ付けないと、こうなるのね!ということを今回はカラダで覚えましたよ。
船外機ってエアークリーナーにスポンジも付いてないって、
アータ、知ってる?(と、デヴィ夫人のように)
わたしゃ知らんかったよ~
で、あともう一つ、不都合を発見した。3回もチェックすると見えてくるものもあるってことだな。
前に分解整備をお願いした時に間違って取り付けていたらしい部分を発見。
3連キャブをリンクしてるロッドが上下反対に取り付けられてたという・・・なんとも初歩的な・・・
これって、リンクロッドのサイドに「TOP」って書かれてるから上下反対に付けたのは何故?ですよね。
これは今回の症状とは無関係だとは思うが・・・たぶんめーびーぱはっぷす。
汗かきながらも無事に修理も終わったので3日目の朝に下架します。
クレーン操作してるマリーナスタッフの人に、
「今回、自分でキャブをバラしたけど、下ろしたらエンジンかからなかったりして ははは」
とか言ったら、急に無言になっちゃいました・・・なんで?
クレーン実測で、重量1.9tあります。
水面に下ろしてエンジン始動したら、無事にエンジンかかって安堵。
今回は海仲間の先輩Hさん、海と大学の先輩でもあるTさん、そして会社の先輩Iさんにもご協力いただき、無事にメンテが終了しました。
深く感謝ですm(__)m。
お手伝いいただいたのが先輩だらけで、私が一番の若輩者ですが、
これからもご贔屓お願いいたします。
去年上げられなかったので今年は上架してみました。まぁまぁの量の海苔とフジツボとムラサキイガイが付いてましたよ、2年間で。
前回2年前に塗った船底塗料は、ブラックのシージェット。今回はホワイトにします。
この辺は完全なる海水でもないので少ないのかも。
水が汚いから付かないっていう人もいますが・・・
スクレーパーと高圧洗浄機で落とします。
これが近似種のムール貝なら、パエリア10人前ほどできますかね。
さて、今回の上架で船底に船底塗料を塗ってハル磨いて・・・それと、船外機の修理もやりました。
船外機はHONDA BF50A4ですが、3気筒のうち一番下の気筒が死んでる症状が出てます。
アイドリング及び吹き上げが安定しない・・・
プラグを1本づつ順番に外してチェックすればどの気筒が死んでるかどうかわかります。
で、結論としては「ガスがシリンダーへ行ってない」と結論づけた。
キャブの入り口にクリーナーキャブを吹くと復活するからという単純明快な切り分け方。
フロート室にガスが来てるかの確認は、ドレンを緩め、ガスが漏れ出てくるのでフロート室まではガスが来てることを確認済み。あとはジェットが詰まったことしか原因が思い浮かばない。
なんでジェットが詰まったのかは分解してみないと何とも・・・
解決方法はキャブの分解クリーニングしかない。
係留したままそれをやると、「あっ!ポチャン」 というような、パーツや工具が水の中へユラユラと消えていくとあとがややこしいので、上架してやるのがベストですね。
もしも工具を落としてしまっても、
あなたが落としたのは金のスパナですか?それとも銀のスパナですか?
それとも・・・
という女神の声が聞こえてくればあなたはラッキー! って、なんのこっちゃ
船外機のエンジンカバーの中身ってこうなっとります。
この向きで、こっち側がキャブ、向こう側にエキゾーストとプラグなどが配置されてます。
黄色いオイル注入キャップが付いてるのがエンジンヘッドになりますね。
ネジやボルト類はバイクよりはステンレス製が多いかな?
なんでここがスチールなの!ってところもあったりしますけど・・・
というわけで今回、満を期して船を陸上に上架したのでエンジンをバラし始めます。
キャブをエンジンから分離するのにボルト3本でエアーファンネルを外し、ボルト6本でエンジンからキャブをインテークマニホールドごと切り離します。
インマニとセットで外さないとキャブ1個だけは外れない仕組みです。
ブローバイガスホース・ガソリンホース・バキュームホースも外します。
オートチョーク用の配線らしいもの?は外しにくかったのでそのまま。
3連キャブのうち、一番下のキャブのフロート室を外したら、なにやら黒ゴマの1/3ほどの大きさの黒いゴミが目視出来ます。薄いビニールかゴムの破片のような感じでしたが写真撮るの忘れてます・・・
ジェット類はスローとメインが分かれてなく、縦筋の横に入り口っぽいところがあり一カ所ジェットぽいのがねじ込まれているのと、一番下に蓋があり、その上の縦筋の中にメインと思われるのが1本入ってます。↓
その上にニードルが入ってるところにもう1本入ってました。
数カ所に0.3mmほどの穴が開いてますのでクリーナーキャブで開通チェックしましたが詰まりは全くありません。
てーことは、フロート室にあった黒いゴミが犯人か?
キャブのエアー周りの穴とエアーパイロットスクリューも清掃実施。
整理すると・・・
・1気筒死んでる。
点火プラグコードを順に抜いてどこが死んでるか確認する。
・ガスがシリンダーまで行ってない。
点火プラグを抜いてみたら濡れてないのでわかる。
・キャブ1個死んでるなら、当該キャブのフロート室にガスが行ってるか確認する。
確認は、フロート室のドレンを開けてガス来てるか確認する。
結果、ジェット類のつまりが濃厚である。
フロート室にガスが来てるか確認した時にドレンのネジを完全に抜いてなかった。もし完全にドレンネジ抜いていたらこの黒いゴミももしかしたら流れ出てたかもしれない。って、思っても後の祭り・・・ではある。
というわけで、これ以上なにもできないので分解の逆順で組み立てていきます。
インマニパッキンは外すときに上手くはがれたので液体パッキンを薄く塗って組み立て。
この時点で、エアーファンネルは再分解が必要な場合に備え、付けてません。
陸上なので水栓バルブ(モーターフラッシャー)を付け、流水を流してエンジン起動!
ウォ~ン と、動いたのはいいが、
いきなりアイドリングを通り越し3千回転までエンジン回転急上昇。
え?なんで?
エンジンストップして3分くらい悩みます。
陸上だと、エンジン回転数上がるの? と、一瞬思ったが・・・
そんなこたーないだろー!!
ちゃんと組み立てたよね?
うんうん、ちゃんと組み立てた。3回もチェックする。OKだよな。
オートチョークの配線切っちまったか?いやいやこれも大丈夫だな見たところ。
で、
またエンジン始動!
ウォ~ン と、動いたのはいいが、また3千回転・・・
え?なんで?
・・・・・・
また悩みます。どーしてアイドリング(約千回転)にならなくて回転数がここで異常に上がるの?
当然、キャブのアイドルアジャスティングスクリューはMinになってることは確認済み。
バラしたことと関係あるということだけは間違えなさそう・・・
で、なんで?
もしかして、エアーファンネル?
ちなみにエアーファンネルって私が言ってるのはこの部分なのよ↓
というわけで、エアーファンネルを付けたら回転が下がったのでありました。
この時点で3気筒とも無事に動いてます。
よくよく考えれば、ファンネル付けないと吸入エアー過多になるもんね。
船外機はエアークリーナーが付いてなく、ファンネルっぽい箱がついてるだけですが、コレ付けないと、こうなるのね!ということを今回はカラダで覚えましたよ。
船外機ってエアークリーナーにスポンジも付いてないって、
アータ、知ってる?(と、デヴィ夫人のように)
わたしゃ知らんかったよ~
で、あともう一つ、不都合を発見した。3回もチェックすると見えてくるものもあるってことだな。
前に分解整備をお願いした時に間違って取り付けていたらしい部分を発見。
3連キャブをリンクしてるロッドが上下反対に取り付けられてたという・・・なんとも初歩的な・・・
これって、リンクロッドのサイドに「TOP」って書かれてるから上下反対に付けたのは何故?ですよね。
これは今回の症状とは無関係だとは思うが・・・たぶんめーびーぱはっぷす。
汗かきながらも無事に修理も終わったので3日目の朝に下架します。
クレーン操作してるマリーナスタッフの人に、
「今回、自分でキャブをバラしたけど、下ろしたらエンジンかからなかったりして ははは」
とか言ったら、急に無言になっちゃいました・・・なんで?
クレーン実測で、重量1.9tあります。
水面に下ろしてエンジン始動したら、無事にエンジンかかって安堵。
今回は海仲間の先輩Hさん、海と大学の先輩でもあるTさん、そして会社の先輩Iさんにもご協力いただき、無事にメンテが終了しました。
深く感謝ですm(__)m。
お手伝いいただいたのが先輩だらけで、私が一番の若輩者ですが、
これからもご贔屓お願いいたします。