モンキーZ50Jに強化オイルポンプを付けてみたら・・・どーなるか?

今回採用のオイルポンプは、

SHIFT UP (シフトアップ) ハイフローオイルポンプ 凸型 205076


です。

モンキーZ50J-1369***なので、この商品が適合。

他にも武川やKITACOでも出てますが、一番安いヤツにしてみました。
安物買いのなんとやらにならないようガンバリます(何をどうやって?)

オイルポンプ、各社から色々出てますが、一番おとなしい性格ので組んでみました。
だって75cc程度ですもの、オイルポンプを派手に強化してもオイルポンプで馬力を食われるだけですから。
「吐出量が3倍」になったということならなので、オリフィスはノーマル0.8mmのままでも圧力が上がった分、ヘッドへ行くオイル量は増えると考えてます。



では、早速作業開始。

タンクキャップをOFFにして、燃料コックを閉め、左ミラーを外し、
シフトレバー、ステップ、キックペダルを外してモンキーを左側臥位にします。
変換 ~ IMG20210612140932
つまり、OILを抜かなくてもできるように左に倒します。

左側にはラジコン技術という雑誌1年分をひもで縛って置いてあります。(高さ約18cm)

+ネジを8本抜きますが2本だけ3mmほど緩めるだけにして残し、6本は抜いてしまいます。
3本だけ長いのがあるので注意(右上側の3か所が長い)

クラッチレバーを握ると蓋がカパっと開くはず・・・


あれ?


開かない・・・何回も握ってみたが無理っぽそう。


あれれれ?



仕方ないから物理処理します。

ケースひっぱたいて  →あきまへ~ん

結構固く閉ざされてます・・・うーぬぅ~ どーしてくれようか・・・




仕方ないのでさらに・・・

スクレーパーをパッキンの厚さ部分へ打ち込んでみます。

なんとか・・・開きました。

蓋開けるまでに30分もかかってしまった。
新車以来初、30数年ぶり・・・パッキンが固形化して硬く固まってました。
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ケース左下に出っ張りがあってそこを左サイド側からたたくと簡単にカバーがあけられるというギミックもあるらしいんですが・・・探したけど出っ張りなんかないんですよね、年式によるのかも?


次に、クラッチケーブルを外します。
ふた部分に部品1個と、クラッチ側にカラー1個スプリング1個あるので噴出注意。あっ紛失注意ね。

クラッチ側の中心にあるカラーとバネを落とさないようにつまみ出してから、クラッチアウターカバーの+ネジ4本を取ってカバーを開けます。
クラッチアウターカバー内には結構スラッジがたまってました。
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クロモリグリスのような羊羹のような・・・黒いスラッジ。

ついでにオイルフィルタースクリーンを抜いてみたら、こちらはあまり汚れてない。
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スクリーンとスラッジをきれいにします。

次に、ロックワッシャーの爪を起こし、プーリーホルダーでクラッチ外周を固定し、四つ爪の特殊工具でロックナットを抜きます。

ロックナットを抜く前に、クランク軸とロックナットにマーキングしておくと組むときに安心です。
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クラッチAssyを抜き・・・プライマリードライブギアを外し・・・
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ここでようやくオイルポンプにたどり着き・・・
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3本の+ネジを抜いて純正オイルポンプを撤去。
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上が純正、下がシフトアップの強化ポンプ。
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厚さ2倍で、送油量3倍だそーです。(6V車比)
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純正オイルポンプ側が凸型で、エンジン側のオイルドライブシャフトが凹型です。

凹凸を合わせて慎重に強化オイルポンプを組み込み・・・+ネジ3本締め
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ギアとクラッチをコンロッド軸に刺し入れてきちんと合っていれば、センターボルトを締めこむとマーキングが合うはずです。
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合わないようなら、どっかがおかしい。(ギアとクラッチが裏側で互いに合致してないとマーキングは合わない)

ロックワッシャーの爪を1か所入れる。
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クラッチアウターカバーを合わせ入れ・・・
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+ネジ4本を締める。
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今までの分解と組み立てでは、ショックドライバーの代わりに18Vのインパクトレンチでやってます。

買っておいたパッキンの中からクラッチカバー用のパッキンを取り出して一致したら、古いパッキンをはがし始めます。脱脂してから例のバーナー作戦で簡単にはがせました。
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古いパッキンをはがしてから新しいパッキンを探すってのはNGだよなぁ・・・
以前、古いパッキンをはがして新しいのを探したら在庫切れでなかったということがあったけど、蓋閉めて起こせないから最悪だ・・・(オイルが漏れるから)

パッキンは、クラッチケースカバーのを純正で1枚買うと900円ほどしますが、今回はセット物の中から使用しました。


セット物が・・・560円って・・・なんで?

エン ガスケット インストール簡単 ホンダ50cc Z50ミニトレイル50モンキーバイクモデル用



このセット物パッキン、写真では写ってないけどLケース用も入っていたような・・・

パッキンにはクロモリグリスを両面に塗っておくと、後日の再分解時に、はがれやすくなります。


今回はオイルポンプの交換のみでヘッド行きのオイルオリフィスの拡大は行ってません。
ノーマルのままです。
ボアアップして1.5倍の排気量にしたので、クランク・コンロッド・ピストン・シリンダーにオイルが多く行く方が安心できます。ピストンシリンダーやクランク軸が焼き付いたというハナシはよく聞きますが、ヘッドが焼き付いたってのはあまり聞かないし・・・




で、
実際に走行してみたら・・・

おお、オイルが回ってるぞ!!

なーんてことは全く感じませんでした。


ただ、なんとなーく、エンジン音の中にヒューンというようなモーターの音みたいなのが入ってるという、明らかな音の変化を感じました。
これって強化オイルポンプの音なんでしょうかねぇ・・・?


では実際に、オイル量が増えたかどうか、お目にかけましょう・・・


いかがでしたでしょうか?


増えた?増えてない?

なんとなーく強化の方が、飛んでる飛沫の粒が多いような気がしますが・・・気のせいかな?