前回、ブレーキの整備とスタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替えたまでは良かったんですが、「千葉は舞浜のネズミの国」に1泊2日で浮かれつつ出かけたら、左前輪からカタコトカタコトと異音が発生したんです。

ブレーキ整備といっても、普通にフルードを入れ替えただけですのでキャリパーピンとかキチンと締めてますから異音の発生なんてなりようがないと思ってたんですけど、最初は湾岸線を80キロで走ってる時にコトコトと音が鳴り始めて振動も発生し、舞浜のホテルのパーキングに入る時点、40キロでさらに激しくカタコトカタコトと段々と音が激しくなっていったのでした。
同乗者でも明らかに異常だとわかるような音です。

さすがにこれはヤバいと思い、まさかと思いつつもホイールの増し締めを確認し、それが問題ないようであればハンドルを左いっぱいに切って、下にもぐりこんでキャリパーの増し締め点検をしようとしたんですよね。

で、

結果としてホイールナットがほぼ緩んでました。(汗)
5個のうち1個は1回転ほども緩んでました・・・(大汗)


なんで?って、普通、思いますよね。
きちんと規定トルクで締めたホイールナットが少し走行しただけで、そんなにゆるむものなのかと?


実は、思い当たるフシがあったんです。

左フロントに夏タイヤを付けた際に、(夏タイヤはHONDA純正のアルミホイールなんですけど、)スタッドレス用の一般用ジュラルミンナットで締めてしまい、「あっしまった!」とすぐに気が付いて、HONDA純正ナットに交換したんです左前だけ。

それってどーいうこと?って思われるかもしれませんが、HONDA純正ホイールナットってホイールに接するところが丸くなってるんですよ。一般用のホイールナットは単なる直線のテーパー状になってるところがHONDAのは丸いんです。何でですかねー、なんでHONDAはそんな特殊なナットを使うんでしょうかねぇ・・・一説には、丸い方が応力が均等にかかるとか・・・適当に締めあげても確実にセンターが出るとか・・・そんなことを聞いたことがあります。

下図の左側が一般的なナットで締めた時の応力で、右がそのあとにHONDA純正ナットで締めた時の応力を単純比較で描いてみました。
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まぁとにかく、一般用のナットで1回締めちゃったもんだからアルミホイール側の座面の金属面が少し歪んだのではないかと思います。その後、丸くなってるHONDA純正ナットで規定トルクまで締めたんですが、ホイール側の座面が歪んでテーパー状になってしまい、そのあと丸いナットで締めても元通りにならず、走行した衝撃や応力で、段々と座面が元に戻っていって隙間が生じ、結果として緩んだ状態になったと理解できます。



整備中の「あっ しまった!」という失敗を記憶に留めておいてよかったですー。
万一、適合の違うナットで1回でも締めてしまったら、その後の状態に注意せよ!っていう結論です。

こんなお粗末な・・・どーしよーもないハナシで申し訳ありませんねぇ・・・

HONDA車の純正ホイールとナット、知る人ぞ知る、(知らない人は一切知らないけど)面倒なハナシでもあります。